オプサージャーナル
採用・組織

ワイヤーフレームとは?サイト制作初心者が知るべき基礎知識と実践方法

#Webディレクター
投稿日2025年05月29日
更新日2025年05月29日

Webサイトを新しく作りたい、あるいは既存サイトをリニューアルしたい──そんなとき、まず必要になるのが「ワイヤーフレーム」です。これは完成イメージではなく、いわば“設計図”。デザイナーや開発者と共通認識を持ちながら、サイトの構造や導線を考えるための土台です。

しかし、初めてWeb制作に関わる方にとっては、「ワイヤーフレームとは何か」「なぜ必要なのか」「どんなふうに作ればいいのか」が不明瞭なことも多いでしょう。

本記事では、ワイヤーフレームの基本から作り方、便利なツールまで、Web制作初心者にもわかりやすく丁寧に解説します。社内メンバーや外部パートナーとスムーズに制作を進めるための知識として、ぜひご活用ください。

Webサイト制作に欠かせない「ワイヤーフレーム」。本記事では、初心者にもわかりやすくその基本と作り方を紹介します。

業務委託デザイナーと出会うならオプサー

「ランディングページをデザイナーに依頼したい」「正社員として採用するほどの稼働は不要だが、デザインリソースが必要になってきた」などお悩みがあれば、多くの近しい実績と経験を持つクリエイターに依頼することがオススメです。一人目の相談相手としてオプサーはいかがでしょうか?

オプサーのポイント

  • 契約からマッチングまで最短3時間で完了
  • 月額無料で実績豊富なクリエイターと出会える
  • クリエイターの選定からディレクションまでお任せも可能

あなたにぴったりのクリエイターと必ず出会えるマッチングサービスオプサー。まずはお気軽にご登録ください!

デザイナーを探す

ワイヤーフレームとは?その役割と基本知識

ワイヤーフレームとは

Webサイト設計におけるワイヤーフレームの位置づけ

ワイヤーフレームとは、Webサイトやアプリケーションを設計する際に使われるレイアウト設計図のことです。見た目のデザインではなく、「どこに何を配置するか」「ユーザーがどのように動くか」といった構造と導線を可視化します。

たとえば建築でいうと、ワイヤーフレームは設計図面に相当します。最終的な色や素材(デザイン)はあとから決めるとして、まずは「間取り」を固めるのがワイヤーフレームの役割です。

モックアップ・プロトタイプ・デザインカンプとの違い

用語

目的

表現の具体度

使用タイミング

ワイヤーフレーム

構造・情報設計の可視化

低い(線や箱が中心)

初期設計段階

モックアップ

視覚イメージの提示

中〜高(色・装飾あり)

中期(見た目の検討)

プロトタイプ

実際の操作感のシミュレーション

高(動作あり)

実装前の最終確認段階

デザインカンプ

最終的な見た目の提示

非常に高

開発直前・クライアント確認

ワイヤーフレームを作成する目的とは

ワイヤーフレームを作る目的は、制作関係者間で共通の認識を持つことです。特に以下のような目的があります:

  • ユーザー導線の確認と最適化
  • 情報の優先順位の整理(例:ファーストビューに何を載せるか)
  • 社内・クライアント間の確認作業の簡略化
  • デザインや開発の手戻りを減らす

このように、ワイヤーフレームは見た目を整えるためではなく、"設計の質"を高めるための工程です。

よくある課題とその解決策

ワイヤーフレームを作成しない場合、以下のような問題が発生する可能性があります:

課題

具体的な問題

ワイヤーフレームによる解決

認識の相違

完成後に「イメージと違う」

事前の構造確認で防止

制作遅延

途中での大幅な変更要求

初期段階での合意形成

コスト超過

予定外の追加作業

作業範囲の明確化

機能不足

必要な機能の見落とし

機能要件の可視化

ワイヤーフレームの種類と活用シーン

ローファイとハイファイの違い

ローファイ(Low-Fidelity)ワイヤーフレームは、要素をざっくりと配置した簡易的なレイアウトです。テキストやボタン、画像スペースなどが単純な図形で示されており、装飾は一切ありません。手描きやスケッチツールで作ることも多く、アイデア段階や構成の確認、内部レビューに適しています。素早く構成を可視化でき、フィードバックをもとに柔軟に修正できるのが特徴です。

一方、ハイファイ(High-Fidelity)ワイヤーフレームは、より詳細にデザインを反映した設計資料です。具体的なフォントサイズ、配色、画像イメージまで含めて設計され、完成形に近い見た目となります。主にクライアントとのすり合わせや開発チームへの引き継ぎに活用されます。視覚的に完成形をイメージしやすいため、非デザイナーとの共有にも向いています。

種類

特徴

適したフェーズ

ローファイ

手描き風、構造だけを表現

初期アイデア出し、社内検討

ハイファイ

デザインに近い詳細な設計

クライアント確認、開発引き継ぎ

静的ワイヤーフレームと動的プロトタイプの使い分け

静的ワイヤーフレームは、1ページごとの構成を確認するためのもの。一方、動的プロトタイプ(Figmaなどを活用)は、ページ間の遷移やボタンの動作まで含めて体験できます。

  • 静的:まずは情報整理・構造設計に集中できる
  • 動的:実際の使い勝手や導線を確認できる

小規模なサイトでは静的で十分ですが、複雑なサービス設計では動的なプロトタイプが有効です。

企業サイト・LP・アプリなど各種プロジェクト別の使い方

プロジェクト種類

ワイヤーフレームの主な目的

企業サイト

情報の整理と導線設計の可視化

LP(ランディングページ)

コンバージョンまでの流れを整理

アプリUI

操作感や画面遷移の確認

ワイヤーフレームの作成手順【初心者向けに解説】

事前準備:目的・ターゲット・構成要素を整理する

  • サイトの目的(例:資料請求、商品購入など)
  • ターゲットユーザー(ペルソナ)の設定
  • 必要なページやコンテンツ項目の洗い出し

これらを明確にすることで、ワイヤーフレームの構成がブレにくくなります。

設計の流れ:全体構造 → ページ構成 → コンテンツ配置

  1. サイトマップの作成(全体のページ構成を整理)
  2. 各ページのレイアウト設計(ファーストビュー/CTAの位置)
  3. 各要素の優先順位に応じた配置(見出し、画像、ボタンなど)

チェックと改善:関係者との共有とフィードバック

  • チーム内での確認・改善
  • クライアントへの提示とすり合わせ
  • ツール上でコメントを受け付け、即時修正

おすすめのワイヤーフレーム作成ツール

ツール名

特徴

無料プラン

日本語対応

URL

Figma: コラボレーションインターフェースデザインツールhttps://www.figma.com/ja-jp/Figma: コラボレーションインターフェースデザインツール

デザイン〜プロトタイピングまで可能

https://www.figma.com

Cacoo(カクー)|かんたんにキレイに図が描けるビジュアルコラボレーションツールhttps://cacoo.com/ja/homeCacoo(カクー)|かんたんにキレイに図が描けるビジュアルコラボレーションツール

直感的に操作できる国産ツール

https://cacoo.com

Balsamiq: Fast, focused wireframing toolshttps://balsamiq.com/Balsamiq: Fast, focused wireframing tools

ラフスケッチのような画面が作れる

https://balsamiq.com

ツール選定のポイント

  • チームとの共同編集が必要か
  • クライアントとの共有方法
  • 操作の習得しやすさ

ワイヤーフレーム作成時の注意点とコツ

作成時の注意点

非デザイナーに伝わりやすい工夫

  • テキストを極力使い、見出し・導線を明示する
  • デザインの前提を説明する注釈を添える

関係者と認識齟齬を防ぐ共有方法

  • コメント機能付きツールを使う(Figma, Cacooなど)
  • バージョン管理を明示する(更新日や担当者の記録)

ドキュメント化と管理のベストプラクティス

  • フォルダ管理+ページごとの命名ルール
  • リンク集・目次の作成でチーム内共有しやすくする

外部パートナーとの連携に活かせるワイヤーフレーム活用

制作会社・フリーランスとの合意形成のベースに

ワイヤーフレームがあれば、要件定義がスムーズに進みます。見積もりの精度やスケジュールの明確化にも貢献します。

クライアント確認時の齟齬を減らす

完成イメージとの認識のズレを事前に解消し、後工程での修正コストを抑えることが可能です。

デザイナーとの連携に役立つオプサーの活用法

デザイナーを探す

オプサーは、企業とフリーランスのクリエイターをつなぐマッチングサービスです。ワイヤーフレームの段階から適切なパートナーを探すことができ、質の高いアウトプットを短期間で実現できます。

経験豊富なUI/UXデザイナーが多数登録しているため、「ワイヤーフレームを作っても伝わるか不安」「ラフをもとに相談したい」といった悩みにも柔軟に対応できます。外部連携の第一歩として、オプサーの活用を検討してみてはいかがでしょうか。

この記事をシェアする