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副業・フリーランス

デザイナーが独立する時の流れを0から解説!

#フリーランス#独立
投稿日2024年07月24日
更新日2024年10月29日

デザイナーとして独立の第一歩を踏み出す時に、多くのデザイナーの方はどこから手をつけるべきか、どんな準備が必要になるのか気になっている人が多いと思います。

この記事では、フリーランスとしての独立を目指すデザイナーへ向けて、独立に至るまでの全体の流れを順番に解説していきます。

フリーランスのデザイナーとして独立

パソコンで思案する女性

デザイン業界での独立は、多くのデザイナーが一度は考えることだと思います。
独自の業務体系を追求し、直接クライアントと関わることで、自分だけのデザインを実現できる機会を得ることができます。

このセクションでは、独立を考え始めたばかりのデザイナーが知っておくべき、基本的な概念を解説します。

なぜ今、デザイナーの独立が注目されるのか?

デザイナーの独立が近年特に注目を集めている理由は2つあります。
1つ目は、フリーランスや起業家に向けた注目が増え、オンラインプラットフォームの発展により、クライアントと簡単に繋がれるようになりました。
これにより、遠隔地でも様々な案件に参加が容易になりました。

2つ目は企業側のデザイナーの需要が高まり、そのニーズに応える独立したデザイナーが増えてきているからです。
これらの傾向は、デザイナーが自らのキャリアを自由に操り、理想的な働き方を実現しやすい環境になってきています。

独立前に抑えておきたい心構え

独立は働き方の自由を得られるだけでなく、営業活動やバックオフィス業務などビジネスの側面にも責任を持つことを意味します。
案件の受注から納品、請求まで、すべて自分で管理する必要がでてきます。
さらに、安定した収入を得るためには、継続的にクライアントを見つけ案件を獲得する必要があります。
このため、クライアント獲得のためのマーケティング知識や財務処理の会計といったクリエイティブ以外のビジネススキルの習得も重要になります。

ポートフォリオとウェブサイト作成

ポートフォリオサイトの例

デザイナーとして独立する際に初めに必要になる準備として最初に必要になってくるのがポートフォリオとウェブサイトの作成です。
これらはあなたの、デザイナーのスキル、成果物、そして個性をクライアントや顧客へ有効に伝えるための必須のツールとなります。
このセクションでは、独立に向けて上記2点を作成する時のポイントをご紹介します。

ポートフォリオの作成

ポートフォリオは、あなたのデザインスキルや成果をまとめて外部に情報発信できる重要なツールです。
ロゴデザインからウェブサイトのUI/UXデザイン、プロダクトデザイン、ブランドの構築まで、多岐にわたる作品を掲載することで、あなたのスキル、専門性、実績をアピールできます。

また、掲載する実績を選ぶ際にプロジェクトごとの背景にある問題点、アプローチ、そしてそこから得られた定量的な成果などのストーリーを織り交ぜることで再現性が見込めるので好印象を与えられます。
そのことによりポートフォリオを通じてクライアントがあなた自身が身につけたスキルや経験を適切に評価できるようになります。
参考記事:フリーランスデザイナーのポートフォリオサイトの役割と制作に必要な要素とは

ウェブサイトの立ち上げ

ウェブサイトを立ち上げる際には、あなたの世界観だけでなく、直感的なユーザー体験と閲覧する側の見やすさが必要になります。
訪問者が求める情報を瞬時に見つけられるよう、直感的なナビゲーションを意識しましょう。

コンテンツ戦略の実施:定期的なブログ投稿、X(旧Twitter)、instagramなどのSNSのリンクなども置くと良いでしょう。
最新実績の公開などを通じて、あなたのデザインに対する感度の高さや業界の最新トレンドに関する情報を共有します。
それによりコンテンツの訪問者を増やし、問い合わせの獲得に繋げましょう。

効果的なSEO対策:SEO対策のために、各ページのタイトル、メタディスクリプション、画像に適切なキーワードを盛り込むことで、検索エンジンに適切な評価が得られるようにしましょう。
記事の内容は常に読者が価値を感じられるものを目指し、検索エンジンでヒットして欲しいキーワードを自然に織り交ぜることが記事を読んでもらう際には重要です。

推奨ツールとリソース

STUDIO:コードを書かずに高度なウェブサイトを設計できるノーコードWeb制作プラットフォームです。STUDIOは、デザインの自由度が高く、CMS、フォーム、分析ツールを含むオールインワンの機能を提供します。ユーザーは直感的な操作でサイトの改善ができ、1クリックでデザインを世界に公開できます。

独立しフリーランスになる道は挑戦だらけですが、ポートフォリオとウェブサイトを活用し新規クライアントの獲得を積極的に行いましょう。

クライアントの獲得方法

商談が成功し、握手する発注主と提案者

独立デザイナーとしてスタートする際の最初に立ちはだかる大きな壁は、信頼できるクライアントをどのように獲得するかです。
ここでは、クライアントの獲得から案件の効率的な管理まで、具体的なアプローチをご紹介します。

ネットワーキングの強化

業界イベントやミートアップ、セミナーへの参加、またオンラインコミュニティでの活動を通じて、他のデザイナーや業界関係者と積極的に交流することが大切になります。
交流で知り合った方や企業関係者から新しい仕事の機会や貴重なアドバイスをもらえることがあります。
また同業者との大切なネットワークも構築できるのでSNSや連絡先の交換をするのも忘れずに行いましょう。

SNSマーケティング

X(旧Twitter)やInstagram、LinkedIn、noteなど、ターゲットとなる人が活動するSNSを選びます。フォロワー数を増やすことは簡単ではありませんが、ブログ同様あなたの実績やデザインに対する考え方を手軽にたくさんの方に周知でき、定期的にフォロワーとの関係を深めることができます。

口コミとネットワークの活用

デザイナーとして成果物を納品できたら、クライアントから口コミを貰いましょう。
クライアントは、新たなクライアントを紹介してくれることや口コミをみて他の方が興味を持ってくれる可能性があります。
また、プロジェクト完了後には、クライアントからの率直なフィードバックを貰いあなた自身の成長につなげるだけでなく、深いコミュニケーションから長期的な関係につながる可能性もあります。
そして、良好な関係のクライアントには、定期的にあなたの最新実績を共有し、リピートして発注してもらえるようにコミュニケーションを取り続けましょう。

上記のように独立デザイナーとして成功するためには、継続的なスキルの向上、ブログやSNSでの発信、そしてクライアントとの関係構築が不可欠です。

独立に必要な最低限の手続き

独立にあたり必要な手続書類に記入する手

このセクションでは、独立前に準備しておくべき最低限の法的手続きと、開業届けの提出方法について、解説します。

ビジネス形態の選択

ビジネスを始めるにあたって最初にやるべきことは、事業形態の選択になります。
まず大きくは個人事業主か、それとも法人(合同会社や株式会社など)のいずれかを選択する必要があります。
多くのデザイナーは個人事業主として開業する場合が多いので下記では個人事業主として開業する流れをご紹介します。

開業届の提出

個人事業主として開業して正式に業務を開始するには、最寄りの税務署へ開業届を提出する必要があります。
この届出は、事業を開始した日から1か月以内に提出しましょう。
開業届を提出することで、税務上の個人事業主として認められ、事業に必要な税務手続きを行う準備が整います。

青色申告の選択

税務署に申告する際、税負担を軽減する方法として、青色申告を選択することがおすすめです。青色申告を選択すると、最大65万円の特別控除を受けることができ、詳細な帳簿の記録が必要となります。青色申告承認申請書は、開業届と同時に、またはそれ以降に税務署に提出します。

オンラインでの提出

現在、多くの税務署でオンラインでの開業届の提出が可能です。国税電子申告納税システムe-Taxなどオンラインサービスを利用することで、手続きを簡素化し、迅速に完了させることができます。この便利なオプションを活用して、手続きの手間を減らしましょう。

適切な準備と手続きを行うことで、事業の将来に対する安心感を得ることができます。この段階を慎重に進めることで、独立デザイナーとしての新たなキャリアへと確かな一歩を踏み出す準備が整います。

会計知識とツール

帳簿を確認し、電卓で内容に問題がないか確認する二人

Excelやクラウドベースの会計ソフトウェア(例えばマネーフォワードやfreeeなど)を活用することで、収支の追跡と管理を効率化できます。
会計ソフトウエアやクラウドサービスを使うことにより、収支の自動計算や財務状況の一覧表示など収支管理、財務分析、税務申告などをより簡単に、かつ効率的に行えるようになっています。例えば、AI技術を用いた会計ツールは、経費の自動分類や、税務申告の自動化を実現し、時間とコストを大幅に削減します。

デザイナーの独立に際する詳細なQ&A

契約書を書面で締結している二人

このセクションでは独立を目指すデザイナーが独立に際してよくでてくる課題や疑問点などを解消していきます

初期投資にどれくらいかかるか

1. オフィススペースのコスト

コストとしてまずかかってくるのは作業スペースです。
レンタルオフィスを利用する場合、地域にもよりますが、月額5万円から10万円程度が一般的にかかってきます。
最近では自宅をオフィスとする場合も多いのでその場合は、特に新たなコストはかかりませんが在宅で座る時間も多くなるので昇降デスクなどを新調すると良いかもです。

2. 機材・ソフトウェアの購入費

デザイン作業には高性能のPCや専門的なソフトウェアが必須です。
PCは10万円から20万円程度、Adobeなどのデザインソフトウェアは月額プランが多く、約2,000円から10,000円程度です。これにプリンターやスキャナーなどの周辺機器も加えると、さらに数万円が必要になります。

3. 法的手続きの費用

事業登記や必要な許可の取得にもそれぞれ費用がかかります。
事業登記には登録免許税として約15,000円、必要に応じて弁護士や司法書士に依頼する場合、一般的に数万円から数十万円程度が相場として必要になります。具体的な費用に関してはサービスの内容や地域によって変動するので、複数の専門家に見積もりを取る方が良いでしょう。

4. マーケティング初期投資

ウェブサイトの制作や名刺、パンフレットの印刷など、自身のブランドを宣伝するための初期マーケティング費用も考えましょう。
これらには最低でも10万円からの予算を見積もっておくと安心です。

明確な契約書の重要性

契約書は、クライアントとの受発注の関係を正式に定義するものです。
契約書には以下のポイントを明確に記載することが重要です。

  • 成果物の詳細:具体的にどのようなデザイン作品を、どの程度のクオリティで納品するか。
  • 納期:プロジェクトのタイムラインと、中間報告や進捗報告のタイミング
  • 報酬:成果物に対しての対価として、どの程度の報酬をどの支払い形態で受け取るか。また、支払い条件(前払いか後払いか、分割可能か等)も含める。
  • 修正と追加作業の取り扱い:修正が必要になった場合の対応や、追加作業に対する報酬の取り決め。
  • 著作権と使用権:完成したデザイン作品の著作権は誰が持つのか、クライアントが作品をどの範囲で使用し、二次配布の条件なども確認が必要です。

作業を開始する前に、これらの内容をクライアントと一緒に確認し、双方が納得した上で合意することが重要です。

まとめ

デザイナーとして独立する道は、制作物の制作と事業運営のバランスを要求します。本記事では、そのプロセスを0から段階的に解説しました。事業としての成功を収めるためには、優れたデザインスキルだけでなく、ビジネススキルも今まで以上に必要になってきます。本記事が、独立を考えるデザイナーの皆様にとって、初めの1歩の支えになれば幸いです。

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