opusr logo
クリエイターの声

オプサーはクリエイターへのリスペクトを感じる ― 中村さん

Web/グラフィックデザイナー・中村さん

#インタビュー#グラフィックデザイン#Webデザイン
投稿日2023年08月22日
更新日2024年08月16日

opusr Creator's Voice vol.4

オプサーで活躍されているクリエイターの皆様へ、クリエイターとしての想いやオプサーとの関わりについて語っていただくインタビュー企画《opusr Creator's Voice》。

今回は中村さんへ、仕事の上で大切にされていることや、オプサーを利用されてみての感想について聞かせていただきました。

Creator Profile

Web/グラフィックデザイナー・中村さん

Name:中村さん
Category:Web/グラフィックデザイナー・アートディレクター
Profile:クリエイティブ会社にて有名企業やブランド広告のデザイン制作に5年間従事したのち、IT系広告代理店にて制作部門の立ち上げに参画し、以降はフリーランスデザイナーとして事業会社や放送局などと提携しながらWebやグラフィック・映像制作を受託するほか、シード期のスタートアップにPdM兼デザイナーとしてジョインするなどマルチに活動を続けている。

実践の中でスキルを育み、独立へ

ー現在、基本的には海外に拠点を置きながらフリーランスデザイナーとして働かれているとのことですが、これまでの経緯やご経歴をお聞かせいただけますか。
元々現役で美大に進学後は、DTPオペレーターとしてアルバイトもしていました。
しかし、早くからデザインの実践に携わり現場を経験したいという想いが強く、大学とアルバイトは辞めて都内のデザイン会社で働き始めました。
就職したデザイン会社では大手広告会社の案件を扱っていたため、大手クライアントの広告制作に携わる機会も多く、そこで基本的なグラフィックのスキルを身につけました。
その後はIT系広告代理店の制作部立ち上げに参画したり、ITスタートアップの開発やマーケティングに携わるなど、UIUXやブランディング構築の仕事も経験したことでスキルが広がったと思います。

また最初に勤めたデザイン会社で修行していた頃から、仕事とは関係なく自身のスキル拡張や創作意欲を解放させる機会が欲しいと感じて副業をしていました。
主にはブックデザインや広告制作などの案件を受けていたのですが、幸いお声掛けいただくことも多く、いつのまにか会社員という働き方を辞めていました。
現在海外を拠点に活動している理由は、海外で暮らしてみたかったことと、異国の文化やデザインも自身の糧にしたいという背景からです。
実際、今はどの国に居ても通信環境など十分に整ってきているので、仕事を進める上で大きな障害などもなく活動できています。コロナ禍でリモートワークが社会に定着したことも、大きな後押しとなりました。

ーいろいろな経験をされてきたとのことですが、グラフィックデザインとUIUXやプロダクトマネジメントのような領域は、一見近しいようでかなり異質な領域のようにも思いますが、UIUXやPdMまでお仕事の幅が拡張したのはなぜなのでしょうか。
確かに作業レベルでは異なる領域かもしれませんが、個人的にデザインとは広義でのコミュニケーションだと理解しており、いかに分かりやすく簡潔に伝達・情報処理できるかが肝だと思うんです。
その中でもグラフィックデザインというスキルは非常に応用力が高く、それぞれの仕事で本質的に求められる力はそこまで変わらないと思います。
というのもグラフィック制作スキルのある人材なら「情報が適切かつ伝わりやすい形になっているか・違和感はどこにあるのか」に気づくことは、普通の人よりも容易だからです。
そのため広告グラフィックの経験を多く積んでいたこともあり、UIUXなどの業務への移行は比較的スムーズだったと思います。さらにデザインだけではなくSlackでの連携やプレゼンに使用する資料制作など、テキストでのコミュニケーションも同様だと感じています。

PdM業務は試行錯誤を重ねながら、コミュニケーション力と開発知識の両軸からスキル拡張していきました。
とはいえ、何でもすべて上手くこなせる訳ではなかったので、PdMを初めて経験した時は非常に苦戦しました。
正直向いてないと感じた瞬間もありましたが、仕事を任されているという責任感の中、チームでアジャイルに議論しながら仕事を進めることができる環境だったのでとても助かりました。そうした経験の一つ一つがクリエイターとしてのスキルを高めてくれたのだと思います。

エヌエス・テック株式会社様 新卒特設サイト制作
中村さんのポートフォリオ例(エヌエス・テック株式会社様 新卒特設サイト制作)

ロジックと感性を両立したデザインを目指して

ーお話を伺っていると実践や経験を重視されているとのことですが、デザインという仕事に興味を持ったきっかけは何だったのでしょうか。
小中学生の頃から、下手ながらも絵を描いたりデザインすることが好きで、漠然と将来はクリエイティブ職に就くのだと信じて疑いませんでした。
ですが必ずしも「好き=得意」ではなく、それ以上に「適正があること=自信が輝ける場所で適切な努力をすること」の方が、人生の幸せにおいて重要なポイントなのではないかと、この仕事を10年以上続けてみて感じます。
私自身、特別デザインセンスが秀でていた訳ではないのですが「人とコミュニケーションをとること・問題解決すること・分かりやすく情報整理してアウトプットすること」が自分の得意領域だと気づけたので、今の仕事をしているのかもしれません。

ーつまり、基本的には何事も適正と経験が先立つということでしょうか。
特にクリエイティブ職ではそうだと思います。私も様々な経験の中で力をつけてきたという自負があり、私たちが提供しているデザインという仕事は「情報を整理して適切な形に加工し、人に伝えること」だと考えています。
そういう意味では、デザインとはコミュニケーションであると断言できると思います。

たとえばアートと商業デザインも全く別物だと捉えることができますね。プロデザイナーとして働く上で、センスや才能といったものは必ずしも重要な要素ではなく、苦手ではないという程度にあれば十分なのではないかと思います。
むしろ情報を整理して伝えるスキルなど、スタイリングとしてのデザインのみならず「本質的な問題解決ができる」ことの方が大切だと感じています。

ーデザインは情報を整理して伝えることとのことですが、それを実現するために、実際のデザインのプロセスの中で大切にされているポイントなどはありますか。
情報を整理するスキルが重要と言いましたが、直感的に人の心を動かす感性的な要素も、非常に大切だと考えています。
ITデザイン領域の場合、ついロジカルさを重要視する傾向が強くある印象ですが、そこに気を取られすぎてワクワク感が足りないデザインになってしまうことも多々あります。
そのため「適切な情報整理」を重視しながらも、ワクワク感やステキだなと感じられる直感的なデザイン制作を、常日頃から意識しています。これをどう養うのかと言われると難しいのですが・・・デザインのロジックが「ただの言い訳」になってしまわないように気をつけています。

ー実はオプサーの運営会社であるヒューリズムは”Heuristic”と”Algorithm”を掛け合わせた造語でして、「論理」と「直観」を融合したソリューションやサービスを提供したいという想いからきています。そんなヒューリズムとして最初のサービスがオプサーなのですが、同じ哲学を持ったクリエイターにオプサーをご利用いただいているのは非常に感慨深いものがあります。

株式会社アーバンエックステクノロジーズ様 コーポレートサイトリニューアル
中村さんのポートフォリオ例(株式会社アーバンエックステクノロジーズ様 コーポレートサイトリニューアル)

オプサーはクリエイターへのリスペクトを感じる

ーオプサーにご登録いただいたきっかけは何だったのでしょうか。
あまり自らビジネスマッチングサービスを利用したり、営業を積極的に行うタイプではないのですが、友人のデザイナーがヒューリズムの方と知り合いでオプサーに登録しており、その方の勧めで登録しました。

ービジネスマッチングサービスをあまり利用しない中で、オプサーは登録してみても良いかなと感じていただいたポイントはどこにありましたか。
既存のビジネスマッチングサービスは、プロとアマチュアの境界線が非常に曖昧だと感じています。
これらのサービスによって業界が活性化するのは良いことですが、一方では非常に安い単価でデザインを提供するフリーランサーが増えてくると、この産業全体が薄利多売の構造に陥ってしまうことが懸念です。
私自身過去に、適正な見積もりをご提案しても、クラウドソーシングサービス等を引き合いにご納得いただけないケースがありました。
しかしオプサーでオファーいただいている案件は、適正な報酬水準が担保されているので安心です。
さらにクライアントとの間にオプサーご担当者も進行管理として入っていただけたので、非常にスムーズにお仕事することができました。
またこうしたサービスの醍醐味として、普段自身と接点のある業界と全く異なる業種の案件に携わることができるので、経験の拡張やセレンディピティ(=偶然の出会い)という観点でも幅が広がっていくのが魅力の一つですね。
あとは、ヒューリズムの方々と何名かお話しさせていただいていますが、皆さんから「クリエイターを大切にしたい」というリスペクトが伝わってきて、とても感動しました。
フリーランスとして働いていると、クライアントから一ヶ月以上連絡が無かったり、未払いが発生するといった事案もよく耳にします。
そのためフリーランサーは精神的に不安になる瞬間も少なからずあると思いますが、オプサーでお仕事をさせていただいている期間は心理的安全性も担保されるので、普段からとても頼りにしています。今後も利用させていただきたいと考えています。

ー本日は様々なお話を頂きありがとうございました。
クリエイターの皆様に使いやすいサービスを目指して、引き続きサービス改善に努めたいと思います。
今後ともよろしくお願いいたします。

この記事をシェアする

関連記事

もっと見る

特別インタビュー

もっと見る

クリエイターの声

もっと見る

企業の声

もっと見る

オプサーニュース

もっと見る

ナレッジ

もっと見る