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クリエイターの声

オプサーのクライアントはクリエイティブに対する意識が高い ― 羽津本さん

アートディレクター・羽津本さん

#イラストレーション#グラフィックデザイン
投稿日2023年08月22日
更新日2024年08月16日

opusr Creator's Voice vol.3

オプサー で活躍されているクリエイターの皆様へ、クリエイターとしての想いやオプサー との関わりについて語っていただくインタビュー企画《opusr Creator's Voice》。

今回は HAZMODESIGN 羽津本 さんへ、ご自身の目指す理想のデザイナー像や、オプサーを利用されてみての感想について聞かせていただきました。

Creator Profile

アートディレクター・羽津本さん

Name:HAZMODESIGN 羽津本さん
Category:チラシデザイン / リーフレットデザイン / ロゴデザイン
Profile:1986年生まれ。グラフィックデザイナー歴16年。 タウン情報誌の発行やまちづくりにおけるデザインを通したプロモーション、様々なショップや行政の印刷物・広告等を制作し、地域に根ざしたデザインに取り組む。 その後、多分野のクライアント、代理店との仕事を通じ、広告、流通、フェスやイベントなど、多岐にわたる案件を経験し、より深さと緻密さを求めたクリエイティブ業務に携わる。 2020年独立。ブランディングから、ポスター、カタログ、SP ツール、WEB、パッケージまでの、アートディレクション・デザインを行っています。

様々な「人」との出会いを糧に、フリーランスへ

ーデザイナー歴が長く、デザイン会社で様々な分野をご経験されてから独立されたとのことですが、デザイナーとしてのこれまでの経緯を簡単にご説明いただけますでしょうか。
実は、私が社会人になるときに一番はじめに興味を持っていたのは「雑誌の編集やデザイン」でして、デザインにももちろん興味はあったのですが、雑誌を作りたいと考えていました。
そのため、専門学校で雑誌編集を学び、地元の三重県にある地域情報誌を発行しているデザイン事務所に所属しました。
地方の小さな事務所ですし、大企業などと比べて自分で手を動かさなければならないことが非常に多かったのですが、おかげで編集だけでなく撮影から取材、ライティング、広告のデザインなど本当に多岐にわたる経験をさせてもらいました。

その後、20代前半で一度フリーランスに転身をしまして、その頃も地元でライターやデザインの仕事を受けながら、地域情報誌の発行なども引き続き行なっていたのですが、段々と個人で新規の案件を取ってくるのも難しくなり、同時に自身のスキル不足も痛感していたため、もう一度勉強しなおすつもりで東京のファッション系に強い広告デザイン事務所に就職しました。
そこは企業規模は大きくないのですが扱っている案件は結構大きかったので、以前、会社勤めをしていた頃とは全く異なる経験をさせてもらいました。
その後はイベント制作会社のデザイン部門や上場企業の飲食系企業のインハウスデザイナーなど、少し専門的な領域のデザインも経験しまして、コロナをきっかけに独立したという経緯になります。

ー多岐にわたる分野に精通している背景には、領域の異なる様々な企業でのご経験があったのですね。
デザイナーにも色々なタイプの人がいて、一人の師匠について徹底的に深さを追求される方もいらっしゃると思いますが、私の場合は貪欲に色々な経験をしながら自分の幅を広げたいと考えていましたし、その根底には、色々な人と出会い、多様な考え方を知りたいという信条があったので、結果として様々な企業に在籍するという経験をしました。

ー人との出会いを大切にされているという信条はいつからお持ちなのでしょうか?
振り返ってみると、学生の頃からかもしれません。
小さい頃から「何かを作る」ということは好きで、それが転じて趣味的に写真やライティングなど色々とやってみてはいたのですが、転換点としてはデザイン学科のある高校に入学して、自分でフリーペーパーを作成して三重県中に配るといった経験をしたのが大きいですね。

ー想像以上にアクティブな高校生ですね(笑)
自分の周りもバンドやっている子とか、何かしら自ら動く人が多かったのでその影響かもしれません。そういった人たちに囲まれながら、「自分には何ができるだろう」と考えた結果、それがデザインでした。

ー周囲に影響されながら、それを糧として新たな分野へ挑戦されてきたのですね。
一点気になるのですが、20代前半でフリーを経験して、その後さまざまな企業でもお勤めになられているので、人と関わる規模感という観点で言えば企業勤めの方が大きい気もするのですが、改めてフリーランスへ転身されたきっかけは何だったのでしょうか。

正直、私も東京に出てきた頃はフリーランスに戻ることは全く考えていませんでした。
しかし、東京に出てきて知り合った知人達がフリーランスへ転身する、事務所独立するというパターンを結構みてきました。
そんな中で、幸い私も仕事を任せたいと言って頂ける知人が多く、人と人の繋がりの中で仕事が生まれていく過程も好きなので、自分ももう一度フリーランスとしてやってみても良いのかなと思い、フリーランスとして再度、独立しました。

うまっつぁか!松阪牛 WEBSITE
羽津本さんのポートフォリオ例(うまっつぁか!松阪牛 WEBSITE)

デザイン力=コミュニケーション力

ー働き方に関する信条はよく理解できました。他方で、羽津本さんが「デザイン」という仕事やプロセスにおいて大切にされている信条などはございますか。
会社組織の中でデザインをする場合、基本的には営業やプロデューサー、社内だけに限らず広告代理店などさまざまな人が介在することになります。
クライアントのカウンターパートとして、当然彼らが最もコミュニケーションを取る役割ではあるのですが、私個人はデザイナーこそ最もコミュニケーションを取らなければならないのではないかと考えています。
 クリエイターやデザイナーという職種は、クライアントの要望や期待に応じて、まだ形にないものを目に見える形に仕上げていくことが仕事です。
しかし、クライアントの意図を読み取るには、当然、彼らの話を聴く力が必要です。また、それだけでなく、デザイナー自身も自分の考え方やスキームを相手に伝える説明責任があります。
例えば、見た目はめちゃくちゃカッコいいデザインができたとしても、なぜその案件においてそのデザインが良いのか、これをデザイナーが説明できなければ最終的に採択されることはないでしょうし、仮に案件化しているものだとしても、色々な人からの修正をどういう論理で修正したのか、なぜこのデザインに集約されたのか、そのプロセスを伝えることができなければ案件を完遂することは難しいでしょう。
良いアウトプットはクライアントとのセッションの果てに生まれてくると信じています。
その対話を中途半端なまま進めてしまうと、中途半端なアウトプットしか出てきません。
そのため、私は「デザイン力=コミュニケーション力」だと考えています。
そういう意味では、私はデザイナーという枠組みにとらわれず、「デザインができるアドバイザー」というか、クライアントと伴走しながら一緒に課題を解決できる存在でありたいと考えています。

EC WEB SERVICE 器のチカラ
羽津本さんのポートフォリオ例(EC WEB SERVICE 器のチカラ)

スムーズな「対話」を促すオプサーの出会い方

ー人とのご縁の中で結構お仕事をいただく機会は多いとのことですが、オプサーに登録されたきっかけは何だったのでしょうか。
もちろん、今でもこれまでの繋がりからお仕事をいただくケースは多いのですが、私は新たな出会いもとても重要だと考えています。
今いただいているお仕事でも十分やってはいけるのですが、新規の案件も受けたいなと考えていたところで、前職の上司からオプサーをご紹介いただき、条件的にも悪くなくコンセプトにも共感できたので登録しました。

ー新たな出会いが欲しいなとお考えになったとき、他のマッチングサービス等のご利用はお考えにならなかったのでしょうか。
私は一切利用していませんでした。
というのも、全てではないと思いますが、マッチングサービスは基本的にマージンレートが高く条件面で不釣り合いになってしまうケースが多い印象です。
また、リモート環境で気軽に副業できる時代になってきたこともあり、大規模なサービスですと登録しているクリエイター側も専門的にデザインを学び、経験している人ばかりとは限りません。
デザイナーとして長く活動している身としては、そういったライトな案件や単発の案件を沢山お受けするのではなく、クライアントとしっかりと向き合って深いお付き合いがしたいと考えています。そのため、マッチングサービスを利用する気はありませんでした。

ーこれまでお話を伺って、羽津本さんの中心には「人との対話」や「相互作用」といったものがあると感じていますが、オプサーは羽津本さんの大切にされている考え方に沿った出会いをご提供できていますでしょうか。
オプサーの特徴として、事前にこちらのクリエイティブを見ていただいたクライアントが案件のオファーを出してくださるため、クライアントとの対話は非常にスムーズだと思います。オプサーの仕組み上、クライアント側は最初に我々デザイナーのアウトプットを見てから経歴や条件面などを見るという導線を辿ることになります。
そのため、クリエイティブに対する期待値がある程度わかっているというのもありますが、それ以上に、オプサーでオファーを出してくださるクライアントはクリエイティブに対する意識が高いという印象があります。
ビジネスにおけるデザインというものの重要性、デザインというものの力を信じてくださっていると感じましたし、デザイナーの意見も尊重してくださり、やりやすいなと感じました。

ーこれからのオプサーについて、期待していることなどございますか。
まずは私自身がもっと自分のポートフォリオを登録しなければならないのですけど(笑)
今後、オプサーのユーザーさんがクリエイター側でもクライアント側でも増えていった時に、案件としての繋がりだけでなく、ユーザー同士のつながり、クリエイター同士のつながりが増えていくととても素敵だと思います。
また、そこから新たなチームやプロジェクトが生まれて、オプサーの出会いをきっかけに協働していくみたいなプロセスが出てきたらとても面白いなと思います。


ーありがとうございます、サービス改善だけでなく、そういった新たな「繋がり」にオプサーがどのように貢献できるのか、改めて考えてみたいと思います。
本日は色々な視点を深くお話しいただきありがとうございました。
今後ともオプサーをよろしくお願いいたします!

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